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2016/07/18

ススキノキ科 ワスレグサ属 「ヤブカンゾウ」

簡単な説明


● 和名 ヤブカンゾウ(藪萱草)

● 別名 ワスレグサ(忘れ草)、カンゾウナ(萱草菜)

● 学名 Hemerocallis fulva var. kwanso

● 分類 キジカクシ目 ススキノキ科 キスゲ亜科 ワスレグサ属


外部参考サイト


➜ Wikipedia ワスレグサ






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■ヤブカンゾウ(藪萱草)の名前の由来など

・「カンゾウ」の名は、漢名の「萱草/カンソウ」を日本語読み(音読み)したものです。「藪」はヤブのような場所に生育するといった意味ですが、ノカンゾウと同様に、草はらや田畑の縁の草地に生育します。 「藪」は「野」よりも人家の近くにある事を表している。

・「萱(かや)」は、屋根を葺(ふ)くのに使われる「カヤ」などの総称で、細長い葉をもつ植物にも使われる名前です。

・属名や和名のワスレグサは、花の蕾(つぼみ)を調理して食べると、心配事をすべて忘れる程美味しいことからきているという説と、その美しい花を見ると憂さを忘れることからきているという説があります。

・ワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily、独語でもTaglilieと呼ばれる。実際には翌日または翌々日に閉花するものも多い。ムラサキ科のワスレナグサとは無関係である。

・忘草、忘憂の由来は、中国の詩人“陶淵明(とうえんめい:365~427年)の飲酒詩の一節に“忘憂の物”とありこれは、酒の異称であり萱草の異称であると云われていて、その訳には幾つかの説があります。
 その一、この美しい花を見て、憂いを忘れる。
 そのニ、金針菜は美味しくて、食べると憂いを忘れる。
 その三、早春の新芽を食べると“憂いが晴れる”と云われたのが、花を見るだけで”憂いを忘れられる”になった。
 その四、金針菜は薬効として、気分を高揚させる興奮剤になることから。

・牧野富太郎博士の説は、中国でも、この花を見て憂いを忘れるという故事から“忘れる”
に“萱“の文字を充てる
ことから“萱草”と云い、和名は、この漢字の意訳であると、しています。

近種のユウスゲ(夕菅)は別名キスゲ(黄菅)とも云い、花の色が黄色く、葉は萓笠を作るカサスゲ(笠菅)に似ていることに因み、ニッコウキスゲとか、エゾキスゲは、自生地の地名を付けたもの。

萱草の花色にちなんだ黄味がかった橙色を「萱草色(かんぞういろ)」と言い、源氏物語にも登場する由緒ある伝統色ですが、当時は喪の時に着用される凶色とされふだんは着ない色で、スオウやアカネ、クチナシなどで染めたようです。
因みに黒が喪服の色になったのは明治時代からで、それ以前は貴族のみ萱草色で、他はは白でした。
階級によっての色分けは貴族や武家で、貴族の一番高級な色は“黒”で、武士は”浅縹(あさはなだ:濃い水色)でした。

・「かんぞう」には別の漢字で「甘草(かんぞう)」 があるが、別種

<出典>
http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/yaebup/yabukanzou.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%82%B5
http://www.hana300.com/yabuka.html
http://www5f.biglobe.ne.jp/~homepagehide3/zatugaku/kanzounohanasi.html
http://plumkiw948.at.webry.info/201007/article_57.html